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「ハデスが呼んでる。話があるだと」
この組織、闇のボスハデスが呼んでいる。それを聞いた瞬間、全員の空気が変わる。
「すぐに行く」
アリアの口調が、襲撃のときのような口調に変わる。どうやら私用と組織の用とでスイッチを切り替えるようだ。
「ほら、立って」
アリアは頼斗に手を貸して立たせると、先を行くデュオとシオンの後を追う。
「来たか」
頼斗たちが扉を開けて中に入ると、ハデスがそう呟く。その横には暁と飛翼が立っている。
「何か?」
ハデスの前まで来ると、アリアがそう尋ねる。
「……出たらしい」
ハデスがそう一言呟くと、場の空気が緊迫したものに変わる。全員、ハデスの一言で何かがわかったようだ。
「明日、ここにいるメンバーと、Sクラスの魔物数体で行く。準備をしておけ」
これは任務の通達。頼斗たちがやらなければいけないことだ。
頼斗は周りを見回す。今までと違う仲間たちを。
今、頼斗たちの戦いが始まる。
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