仲間たち

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ガラガラ そんな教室、生徒会室に4人の少年少女が入って来た。 「……呼ばれた理由は、頼斗先輩の……ことですよね?」 先頭にいる緑髪の少女、翠花結里がいつものように、最初に口を開く。 「いったい何があったんだ?」 続いて口を開いたのは、黒髪で男口調の浅野竜姫だ。 彼女の問いに、怜亜が顔を上げて首を振る。 「その……私たちは何も知らないんですが……何で今日呼ばれたんですか?」 2人の後ろから、遠慮がちに尋ねるのは翠花美鈴。結里の双子の妹で、姉と同じく緑色の髪をしている。 「今日来てもらったのは、伝えておきたいことがあるからです」 「伝えておきたいこと?」 美鈴のさらに後ろから、男性の声が上がる。茶髪の少年、黒井黎明だ。気弱な性格をしているが、しっかりとした芯もある。 「はい……皆さんは頼斗君のこと、どう思ってますか?」 怜亜の問いに、1年である4人は顔を見合わせる。そして、やはり結里が最初に口を開く。 「私たちも頼斗先輩について話していたんです。何か理由があって、しかたなく敵になったんじゃないかって」 怜亜は結里の言葉を受け、安心したように少し表情を和らげた。
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