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「4人とも、私たちと最初に受けたAクラスの任務のときのこと、覚えてますか?」
怜亜に言われ、4人はそのときのことを思い出す。
しばらく記憶を辿ったあと、4人とも1つの出来事に辿り着いた。
「最後の……?」
「そう、あのとき魔物が魔物を倒していました。皐月さんに聞いたら、あれが頼斗君が行った組織の、リーダーである可能性が高いらしいです」
4人は元々頭はいい。なので、怜亜の言わんとしていることが、何となくわかった。
「つまり、任務を受けていれば頼斗先輩、もしくはその仲間に会えるかもしれないと?」
「はい、そう言うことです」
怜亜は結里の言葉に頷く。しかし、4人にはまだ疑問がある。任務を受けるだけならば、陽炎でもいいのではないかと。
結里が尋ねようとしたが、先に怜亜が口を開いた。
「それなら陽炎でもいいんじゃないか?と思っているんですよね?」
「えっと、そうです」
怜亜の言葉にそう頷く結里。怜亜は結里たちの言葉を肯定するように頷いた後、再び口を開いた。
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