仲間たち

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「そう言うことです。学園でいつも通りの生活を送るより、ミラージュに行った方が情報を得られると思います。どうですか?」 怜亜の問いに4人はしばらく黙って考え、ゆっくり頷いた。しかし、まだ首を傾げている。 「要するに、頼斗に早く辿り着きたいなら、ミラージュに行くことが一番の近道ってことだよ。不安かもしれねぇが、頼斗を助けたいって思うなら行く方がいい。俺は絶対行くぜ」 未だに「う~ん」と首を傾げている4人に漠がそう言う。 4人は別に印のことや頼斗のことに疑問や迷いを抱いているわけではない。印のことは追々わかればいいし、頼斗のことは助けたいと思っている。 では何で首を傾げているのか。それは、自分たちの実力への不安だ。今はBクラスだが、Aクラスくらいの実力はある4人である。しかし、ミラージュから見れば所詮はAクラスだ。 ミラージュの任務は全てSクラス以上。Aクラスである自分たちの実力では通用しないと思っているのだ。
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