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「安心していいですよ。ミラージュは新人をいきなり任務に就かせたりはしません。しっかりミラージュで通用するようになるまで、責任を持って鍛えますから。頼斗君のときもそうでしたよ」
迷っている4人に、そう付け加えて言う郁馬。それは危険な任務を与える側の責任のようなものだろう。
「怜亜先輩方はどうするんですか?」
結里は自分たちと同じ、新人の怜亜たちはどうするのか気になるようだ。
「私たちは一番易しい任務を最初から受けます。天無君も大丈夫だろうと言ってくれたんで」
そう言って天無の方を見る怜亜。天無はそれに首を縦に振る。
「怜亜さんたちの実力なら易しい任務に就いても大丈夫ッス。ただ、絶対とは言えないッスけど」
怜亜の言葉を肯定したあとに、そう付け加える。しかし、それは怜亜たちも了承しているだろう。それはつまり、危険を冒してでも、早く頼斗に辿り着きたい。その気持ちの表れなのだろう。
「でも結里さんたちは焦らなくていいですよ。あなたたちには、私たちが任務に言っている間に、ミラージュで情報を集めてもらいたいんです」
そう言って、怜亜はもう一度「どうですか?」と尋ねる。
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