仲間たち

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「……わかりました」 怜亜の問いを受け、まず結里がそう答えた。 「役に立てるかわかりませんが、出来る限りのことをします」 結里はそう言って、他の3人に視線を向け、3人の返答を待つ。 「私は構わねぇよ。頼斗先輩には世話になったから、恩返しだ」 次に口を開いたのは竜姫だった。返答は結里と同じく了承した。表情に不安はなく、ニシシと笑っている。 「僕もやります。頼斗先輩は憧れでしたから、何故敵に回ったのか知りたいです」 続いてしっかりとした声でそう答える黎明。 「私も、自分にできるなら……やります」 最後に美鈴がそう答える。4人とも、もう気持ちに不安はないようだった。 「ありがとうございます……では明日の朝、特訓を始める時間に寮を出ます」 怜亜は深く頭を下げた後、4人に学園を出る時間を告げた。4人はしっかりとした声音で「はい」と答えた。 頼斗は仲間たちを甘く見すぎていた。そして、自分を軽視しすぎていた。自分のために、皆がここまで考えるとは思わなかったのだ。 今ここに、仲間たちの戦いが始まった。
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