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あれから眠りについて気がつくと真っ暗な闇の中に立っていた。
(ここ‥何処だ…)
先の見えない闇の中で、どうしようもなくて呆然と立ち尽くしていると遠くの方からあの優しく暖かい声が聞こえてきた。
『こっちよ。こっちへきなさい。』
俺はその声がする方へ向かって歩きだした。
暫く歩くと遠くの方で黄金色に輝く光の物体が見えてきた。
更に歩き近づくとあの声も大きくなっていった。
どんどん近づいていき光の物体だったのが綺麗な女の人いや例えるなら『女神』のような女性に変わっていった。
俺はここから出れると思い何のためらいもなくその女性に近づき遂に目の前にたった。
すると女性はそっと手を差し延べ俺の手を掴んだ。
その時、また辺りは真っ暗闇になりさっきまでの優しく暖かい声ではなく不気味な声で
『つ~かまえ~た』
そう言うと俺の体は闇の中へゆっくりと引きずり込まれていった。
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