一章

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視界に入った女の子は片手に缶酎ハイを持ち、明らかに酔っ払っていた。 女の子の身長は大体160センチもいかないくらいで髪は肩よりちょっと長めで茶髪のセミロングだ。 「ごめん、誰?」 「ゆかりですよ、中学の時に同じダンススクールにいた。」 俺はゆかりという名前を聞いて思い出した。ダンススクールで2個下にすごくかわいい子がいると噂になっていた。 「ああ、でも喋ったことないよね。なんで俺のこと知ってんの?」 「先輩うまいで有名でしたもん。」 本当は「まぢで!?」とかはしゃぎたかったが、あえてクールに「ふーん、そうなんだ」と返答しておいた。 これが俺とゆかりとの出会いだった。
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