毛皮と月

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“おぉ、ドレア。来たか。” 考え事をしていて下に下げていた頭をすっとあげて、父親は息子を見た。 “一体、何の用です。 僕は兎と遊んでいたんですよ。” と、不満そうにドレアは言う。 どす黒い血を手からしたたらせながら。
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