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その後、少年は日が沈むまで、クリスマスツリーの飾り付けを手伝った。
「ああ、もうこんな時間だ。真っ暗で何も見えない。」
「そうね。もうこれくらいで終了しましょうか、落ちたら危ないし。」
二人は、ロープを伝って、地面に降りた。
「夜中はロープそのままなんだね」
「あたり前でしょ、上ひっかけたままじゃ明日登れないじゃない」
「そりゃあそうだな、…あのさ、なら、この飾り付けを始めた時はどうしたの?」
「……え?」
「いやだから、クリスマス飾り付け二日目からはロープを使えばいいけど、初日はロープないじゃん。一年中ロープ垂らしたまま放置するわけにもいかないし」
「ああ、えっと、それはね、…石をね、ロープに括って投げるんだよ。それで枝と枝の割れ目に引っ掻けて登るんだよ」
「ああ~…成る程ね。……大変だね」
「全くだよホントに」
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