チラ見こそ究極の萌え

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  そんな彼の魅力も、 あの時の私には不安の要素になった。   「彼も本当はこんな人じゃないのかも」   浮気してる人間ほど、相手の浮気を疑うっていう心理。   自分がしているからこそ、相手の同じような行動が目につく。   知的なお兄様キャラは、計算なんじゃないかと独り探偵ごっこ。   自分の悪事を棚にあげて、他人を悪者に仕立てあげる本物の悪党。     そして私は、勝手に彼から離れる事を決めた。     季節は寒い二月。   バレンタインのチョコも渡さず、私は彼への気持ちを押し殺した。   好きだとあれだけ言っときながら、彼の気持ちは完全スルー。   いけねぇよなぁ。  
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