441人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな彼の魅力も、
あの時の私には不安の要素になった。
「彼も本当はこんな人じゃないのかも」
浮気してる人間ほど、相手の浮気を疑うっていう心理。
自分がしているからこそ、相手の同じような行動が目につく。
知的なお兄様キャラは、計算なんじゃないかと独り探偵ごっこ。
自分の悪事を棚にあげて、他人を悪者に仕立てあげる本物の悪党。
そして私は、勝手に彼から離れる事を決めた。
季節は寒い二月。
バレンタインのチョコも渡さず、私は彼への気持ちを押し殺した。
好きだとあれだけ言っときながら、彼の気持ちは完全スルー。
いけねぇよなぁ。
最初のコメントを投稿しよう!