初めましてお嬢様。

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  一目惚れというのは全く恐ろしい。   素性も中身も知らない人達と朝までいるなんて。   楽しそうな雰囲気に最後まで馴染めず、私は少し後ろを歩いていた。   明らかに空気読めてない私に、彼は何度も声をかけてくれた。     自己紹介的な話をしたのを覚えている。   「俺の苗字珍しいんだよ」   そういってクイズのように名前を教えてくれた彼の笑顔は、私を瀕死に追い詰めた。   あの集まりの中で初めて、私は心から楽しいと思った。     彼の立ち振舞い、言葉、全てがツボだった。   「誠実」という単語を擬人化したら、彼だと思う!   そんなイメージだった。   彼の連続攻撃は、まだ続いた。  
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