441人が本棚に入れています
本棚に追加
一目惚れというのは全く恐ろしい。
素性も中身も知らない人達と朝までいるなんて。
楽しそうな雰囲気に最後まで馴染めず、私は少し後ろを歩いていた。
明らかに空気読めてない私に、彼は何度も声をかけてくれた。
自己紹介的な話をしたのを覚えている。
「俺の苗字珍しいんだよ」
そういってクイズのように名前を教えてくれた彼の笑顔は、私を瀕死に追い詰めた。
あの集まりの中で初めて、私は心から楽しいと思った。
彼の立ち振舞い、言葉、全てがツボだった。
「誠実」という単語を擬人化したら、彼だと思う!
そんなイメージだった。
彼の連続攻撃は、まだ続いた。
最初のコメントを投稿しよう!