PM4:00

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そこはとても綺麗でした。 沢山の星々が地面に瞬き、美しい花達が空から降っていました。 「神よ。何故僕たち人間に戦争をさせたんだ」 人間の代表となった男が言いました。 「私は死にたかった。自分の作った世界の管理に疲れ、自殺できない体に絶望し…そして、人間を作り出したのだよ。私を殺させるために」 ぽつりと、神様は答えました。 「じゃあ何故、一時間だけ休戦の時間を作ったんだ」 男は手に持った拳銃を見つめて言いました。 「戦い続ける緊迫の中、敵と落ち着いて話す時間を作る事で…いつか人間が団結するだろうと考えていた。そして、君が此処に来た。私を殺すために、ね」 神様は男を見つめて言いました。
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