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「いい?明日からおじちゃんとおばちゃんのお家でちゃんと良い子にしてるのよ?」
「うん。
おかあさんは?どこ行くの?」
「・・大丈夫よ。すぐ帰ってくるから。
・・・愁(しゅう)・・・・。
待っててね。帰って来たらたっくさん遊んであげるからね。」
「ねーくりすますには帰ってくる?」
「あら、もうそんな時期なのね。じゃあお母さん愁にケーキ買ってきてあげる!」
「ほんと!?
あっサンタさん!来るかなぁ??」
「ふふっ。愁が良い子にしてたらね?
さっもう寝なさい。
いい夢を見るのよ。
おやすみ、
バイバイ愁。」
夜空を照らす、明るい満月が一つ。
うっすらとかかる雲の隙間から、地上を照らす仄かな灯り。
その夜、大地に白い初めての雪が落ちた。
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