幼き日々

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でも、高校に入って遊びたい気持ちもあった。間違っても勉強したいなんて言葉ユナの頭には1ミクロンもなかった。かわいい制服着てコギャルになって。。。メイクもいっぱいして、バイトもして、、、と少しの期待はあった。まぁ…第一に高校に行かないなんて、ユナの両親が認める訳もなかった。形だけでも行こうと思って入試を受けた。 ―小学校の頃くらいまでは、美容師になりたいだの将来の夢というものもあったはずなのに、この頃のユナはその時さえ楽しければそれで良かったんだ。                ―入試はハッキリ言って簡単だった。こんなもん?って心で思った。倍率の高い一応それなりの高校に合格した。 それは… 居心地のいい場所とのサヨナラでもあった。当時の彼氏とも仲の良い仲間とも、学校が離ればなれになる。学校違っても絶対に会おうねって彼氏とも仲間とも言っい合っていたけどね。彼氏なんて、「他の男と仲良くなるなよ!」なんて言っていた。その時は。。。 どんなに好き放題やっても義務教育。彼氏なんていても、周りがつくるからみたいなノリで、好きは好きだけど、本当の恋愛ではなかったと思う。でも今より純粋に好きだったのかも。余計なこと一切考えてなかったから。考えなくても良かったからかもしれない。でも、あなたがいないとダメ!みたいな感情もなかったように思う。 ただ毎日騒いで仲間といると自分の存在価値なんて考えもしなかった。考えなくても、仲間といる場所があるってことが、=で存在価値だと思っていたのかもしれない。もしかしたら、毎日が楽しくて存在価値なんて深いことすら考えてなかったのかもしれない。ある意味純粋だった頃。。。 ちょっと人と違うことをして目立って、大人の気を引いて、どうしようもない子供だった。でも、構ってほしかったんだ。怒ってほしかったんだ。心配してほしかったんだ…。もちろん楽しさが勝って、大人達がうっとおしい時は思い切り反発した。今はほっといて!!なんて思っていた。自分が自由にしたい時は誰にも干渉されず、淋しい時は構ってほしいなんて、そんなワガママで身勝手通用するわけない。          すごく身勝手な理由で周りを振り回していた頃…。
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