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始まり
高校生になるとまず義務教育ではなくなるし、環境が180度違いすぎて、戸惑うユナがいた。話ができそうな子も見た感じいない。
ハッキリ言えば真面目な集団だ。
ユナは入学式に金髪でスカートを短くして行った。
もちろんすぐに職員室に呼び出し。
高校の先生は中学の時の先生とはまるで違った。やっかいモノは排除。学校の名前に傷がつくから。
そんな先生達に吐き気がした。クラスメイトのユナを見る目。他のクラスの子まで。
そんな学校に行きたい訳があるはずない。元々高校進学なんて親の為にしたようなもんだと思っていたし。
だんだん学校から足が遠のいていった。高校生になるとバイトができる年だし、つまらない学校行ってストレス溜めるより、バイトして自由になるお金もらってる方が賢い。
それに、違う高校に行った地元の友達と合流して遊んでる方が楽しかった。同じような人間の集まりだったからなのかな。
朝制服を来て、学校に行くように家を出て、学校の前を通り過ぎて友達や、友達の連れて来る後輩とかと、つるんでカラオケしたり、ブラブラしたりするのが日常になっていった。
罪悪感なんてなかった。学校だってユナみたいな生徒来ない方が楽でしょ?現に「お前学校来るな!」「自主退学したら?」なんて言う先生もいたし。
とにかく学校を辞めたくて辞めたくて仕方なかった。それしか頭になかった。
あそこに自分の居場所はない。だから…。
居心地のいい場所に行こう。
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