同棲

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迎えに来てくれたのは連絡してから15分経ってからだった 普段の15分は短いのにこの時の15分は倍・・・・ いや 数倍に思えた あたしはサヤカに泣きついた サヤカは優しく頭を撫でてくれた これで助かった・・・・・ でもまだ体の震えは止まらなかった 寒くも無いのに 震えだけが・・・・・ 翔も黙ったまま煙草を吸っていた 潤は何も言わず見守ってくれた 「・・・・あ・・りがと・・・」 あたしの口からやっと出た言葉だった 潤は笑いながら 「迎えに来てやった? ん?違うな 助けてやったか? まあ 俺のお陰で助かったんだ 巻き上げた金で上手い物食いに行こうぜ! なあ 翔!」 「嫌なコトは忘れてパアッとしようよ」 サヤカも潤の後を続き笑いながら言った あたしはこの時 本当に助かったんだと実感し また涙が溢れだしてきた
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