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よく見れば私と同じ澄坂学園の制服。背丈から見て、おそらく先輩だろうと思う。
「どっか消えな、ガキ。」
私を拘束している男の人が先輩を小馬鹿にしたように笑い、周りの人達も大笑いする。
「・・・無理、限界。」
「あ?がっ!?」
何が起こったのか分からなかった。周りの人達が小さく悲鳴を上げて倒れていく。
「テメー、何なんだよ・・・」
私を押さえる手が微かに震えている。ゆっくりと先輩が近づいてきて。私の目の前に立つ。
「何って、只の学生。じゃあ、」
「へ?」
「おやすみ♪」
私を押さえる力が急に緩む。突然の出来事に私はその場にへたり込んでしまいました。
「っとによ、ガキって言う方がガキなんだぜ?」
「あ、あの・・・」
「ん?ああ、大丈夫だった?」
すっと手を取り、立ち上がらせてくれた。
「あ、ありがとうございます。」
「別にいいって。ああいうのは腹が立つもんでね。」
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