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「ふぅん・・・」
「こんな所にいたのか。待ち合わせ場所にいないから探したぞ。」
「すまんな。ちょっとゴタゴタがあってな。」
「・・・あの子か?」
走り去る彼女、姫萩優奈を見やる泰敬と同い年くらいの男。
元々細目である目をさらに細めて優奈を見るその眼光は、優奈を鋭く射抜いていた。
「まぁ、色々とな。」
「じゃあ、待ち合わせに遅れた泰には罰ゲームと行こうか。」
「おいおい、まだ時間には十分余裕があるだろ?」
その言葉に男は自らの腕時計をトントンと、指で叩く。
それを見て泰敬は自分の時計を見るなり、こう叫んだ。
「有り得ねぇ~!!」
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