21人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女と定員の後を付いて歩いて行くと
僕たちが居た店の倉庫のような建物が見えてきた。
「シャドウさんがお店の方とお話されている間、私もお話をお伺いしていてソニックさんのお話しになって定員さんがソニックさんのファンだとお伺いしました」
倉庫が見えた辺りで彼女が
唐突に喋りだす。
「シャドウさんがソニックさんの親友だと聞いて凄く喜ばれまして…
是非、一つと」
そう言って彼女は振り返って微笑む。
どうやら倉庫に着いたようだ。
定員が倉庫の鍵を外し
扉を開ける。
「!…これは…」
大きな倉庫の中は壁一面に
ギアが飾られていた。
デザイン重視の物から
早く走れるように工夫した物まで。
「凄いな…」
「はい…凄いですね…」
余りの数に僕たちは
ただ壁にかかっていりギアを
視線だけを動かして
眺めるだけだった。
「これを持って行きな」
そう言って出してきてくれたのは
黒のボディに赤のラインが入った
ギアだった。
「だが…」
「ソニックの親友なんだろ?
あんたならきっといい勝負してくれるだろーからな!
それでギアの名が売れりゃあ一石二鳥だぜ」
眩しいくらいの笑顔を向けられて
そのギアを受け取る。
*
最初のコメントを投稿しよう!