第4話

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  「うん、俺も月華の事が好きだよ」  ………あっさりと。  それでも照れくさそうに。  虎狼はさっきよりも嬉しそうに、見ているこっちまで照れちゃいそうな程の笑顔で微笑んだ。  その笑顔があまりに魅力的で。  ドキンと胸が鳴って、次の瞬間には脳が言葉の意味を探りはじめて、答えがみつかるまで――あたしはキョトンと瞬きを繰り返してしまう。  ちょっと整理してみよう。  古いパソコンのように、煙が出そうなCPUを起動させる。  あたし…今『好き』って言ったよね。  それに答えてくれた『好き』は、あたしの『好き』と一緒だって、思ってもいいの?  虎狼もあたしを好きって想ってくれてるって――自惚れてもいい?  ねぇ、虎狼。  あたしたち、両思い――って事? *
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