愛しい約束

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時は流れ、小姫は美しく育ちました。 そして、心も育ち鵺に恋するようにもなりました。 鵺もまた、ずっと側に居た小姫を大事に思い、いつしか、愛しく思うようになりますた。 「ねぇ…私は貴方の一番にはまだなれないのかしら」 小姫は幾度目かの桜を見上げながら傍らにいる鵺に問い掛けました。 鵺はそっと小姫の黒髪を撫でました。 「一番か…もぅ、忘れておるかと思っておった」 「忘れるなんて…私は鵺のことが…」 言葉を紡ぐはずの口は鵺の綺麗な長い指で唇を閉ざされてしまい、続けることができません。
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