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「じゃあ揃ったところで改めて、自己紹介…1年A組の、京美祢子です。この二人とは、幼稚園からの幼なじみなの。よろしくね」
「俺は社門谷 炬(しゃもだに かがり)。1年C組な。いやー男俺一人だったからさ、マジテンション上がるわ~!…あ、俺のことはシャモでいいからな。長いし」
「はい!そしてご存じ、クラスメイトの田村慈でーす!私のことも普通に慈って呼んでね」
3人の視線がこちらに集まる。ものすごく、嬉々とした視線が。
「……橋本 宵太(はしもと しょうた)。1年B組です…よ、よろしく…?」
わーパチパチパチ…と拍手が響く。
恥ずかしいんだけど。
「つっても慈から名前とかは聞いてたんだけどな(笑)」と社門谷君もとい、シャモ。京さんも、こくりと頷く。
「ではでは、紹介が終わったところで本題に入りましょうか」
田村さんもとい、慈が、僕をひたと見据える。
「宵太君は、"噂"って信じる?」
……は?
「ほら学校七不思議とか、都市伝説。自分で見たわけじゃないけど、何故か皆知ってる不思議な話…そういうのってあるじゃない?」
「いやあるけど…」
さっき教室で、私、探検隊って言ったわよね?と京さんが続ける。
「私達、三人で確かめて回ってるのよ。この町にある噂が、本当かどうか」
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