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当然、友達と呼べる者などできるわけがない。
この態度の悪さから、今ではもう自ら声をかけてくる奴はいなくなった。
実際に、この昼休みの最中、僕は一人携帯をいじっている。昼飯はもう食べた。もちろん一人で。
周りはいつもと変わらず仲の良い者同士が集まって、漫画でよく表現される"ワイワイ""ガヤガヤ"とかいう感じの、賑やかな音で溢れている。
ああ、次の授業の宿題、やっておかないと。
「…くん。…橋本君!」
「…!」
顔を上げると、ぱっちりとした菫色の瞳と目が合った。
「橋本君ほんとに携帯好きだねぇ。いつも何見てるの~?」
「…別にいいでしょ、何でも。」
「いいけどさぁ。あっまた下向いた!まだ話終わってないんですけどー!?」
…一人だけ、例外がいるのを忘れていた。
田村 慈 (たむら うつみ)。
彼女は変なところで根性があるらしい。
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