(真)人間は大変なものを盗んでいきました

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時は西暦200X年、一人の真人間が小説を辞めた──。 「いいじゃないか、限界だもの…ネタを考えている暇なんてないのよ?」 店主ことLiB★゙は半ば諦めていたのだ… 「絶望先生は大好きですよ?獄註見て興奮したり、オーケンさんの歌聴いて興奮したりして…」 店主は絶望先生が大好きだった… 「今まで散々、絶望シリーズを書いてきたじゃないですか…」 店主は溜め息を吐きながら自身の作品について語った… 「でも、性転換モノを書いたり、BLモノを書いたり、獣姦モノを書いたり…もはや読者がついてこれない作品ばかりで…」 『──考えるんじゃない、感じるんだ!』 「あ、いや…もう無理でしょうよさすがに…」 『──自分を信じなくてもいい、お前を信じるオレを信じろ!!』 「ちょっ!誰ですかッ!」 天の声を聞き、店主はもう一度、ケータイを手にした… 「もうコレ書いてる時点でやる気なんですか、私…また途中で投げ出して闇の中ってことも…」 『あくまで、店主ですから──』 「迷い込んで来ちゃった初見の人は『絶望:俗』と『絶望:獄』を読んでからじゃないと正直しんどいと思います…」 店主は真人間ではなく、真変態であることは言うまでもない… 「真面目な変態ですか…」 待ち望まれてもいなかった禁断の五期、ついに開幕──。
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