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真っ白だった
どこを見ても白、白、白
まるで新しい世界に生まれたような感覚だった
ハッと我に返った後さっそく雪を集めはじめた
「やっぱ雪だるま作らないとねぇ」そうつぶやきながらせっせと雪を集めている 熱中しすぎて気が付いたときにはもう太陽がとても高くなっていた
窓からお昼の声がする
「お昼ご飯できたから早く中に入りなさい」
「もうちょっとぉ~」
「ダメ、早くしないとご飯冷めちゃうでしょ」
「う~……」
そんなやりとりをしている中でも手だけは休めない
「早くしなさい」
もうすぐ雷が落ちそうだ
敏感な身体のセンサーが危険を告げている
やむなくしょぼしょぼと家に帰る時々後ろを振り返り、小さいなりに精一杯の抵抗をする
が、やはり無駄だった
しぶしぶ家の中に入り、指示に従う
手を洗い、うがいをして、テーブルにつく
「はい、ご飯」
「いただきまーす」
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