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「今日の修業は、札の使い方…」
既に、修業は始まっていた。
少女は、混じるように後列に入り込んだ。
「こらっ!新人が、遅刻するな!」
「すみません、迷ってしまって…」
大きく頭を下げ、弱々しく肩を竦めていた。
「迷っただ!?君、名前は?」
「く、紅(くれない)です…」
少女に化けた少年は名乗った。
勿論、偽名だ。
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