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『勿論受かりました。たー先生に勉強を教えていただいて落ちる訳にいかないですから』
麻友美は笑顔を見せた。
『そうか。ならよかった』
『約束は覚えていますか?』
麻友美は拓の隣に座る。
『ああ。
まだ考え中って所だ。まあ善処しよう』
拓はそっぽを向いて答えた。
『わかりました。
私はいつでもいいですよ?
たー先生の気持ちがかたまったら言って下さいね』
麻友美は立ち上がる。
『帰るのか?
今来たばかりなのに』
『寂しいんですか?
でもごめんなさい。康太と円香が祝ってくれる約束があるんです』
麻友美は頭を下げ、喫煙室を出て行く。
『ああ。じゃあな』
拓は落ち着いたのかタバコに火をつけた。
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