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「……お前という奴は……」
ベルクは拳をプルプルと震えさせ、ザルガを睨む
「おっと、やる気なのか?冗談キツいぜ」
ザルガは笑いながら、コートと、頭の間から出ている刀の柄に、手を添える
「おいコラ。教室内で、何をしようとしてるんだ?」
「先生。見て分からないですかね?」
「弱いものイジメをしてくるんです」
ザルガは柄から手を離し、ベルクを指差す
「いいか?考えてみろ。秀才と呼ばれたお前が、魔力0の、落ちこぼれの俺に、負けるわけないだろ」
ザルガが言い切る。
おそらく、クラスのほとんどの生徒がそう思っただろう。
ザルガの強さを、知るよしもない彼らは
「……試してみるか?」
「あぁ。……っておい、普通、立場が逆の時に言うセリフだろ」
どんな突っ込みを入れても、ザルガは一度頷いてしまった。
つまりは、
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