最初の目的

9/17
前へ
/453ページ
次へ
「ん。ハヤテか。大丈夫さ、外傷はな」 中身はどうかは分からんが……。と、ザルガは笑う 「そう?なら良かった」 ハヤテは笑う。 フード付きのパーカーに、丈の短い、チェック柄のミニスカート。 首にマフラーを巻くという格好をしていて、寒がりなのか、そうではないのかが分からない 「あれ?そのマフラー、どっかで……」 「あれ?忘れちゃったの?少し前に、要らないからってくれたよね」 ハヤテの言葉を聞き、ザルガは思い出す。 あぁ、ボロボロになったから、駄目な部分を切って、あげたやつね ザルガは、心の中で答えを出し、再びハヤテに問いかける 「ん?でも、昨日までは着けてなかったよな?」 「うん」 見事なまでの即答に、ザルガは少し戸惑う 「……。で、何で今日は着けてきた?」
/453ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12298人が本棚に入れています
本棚に追加