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「おいコラこのやろー。立っててやったぞ」
扉を勢いよく開き、ザルガが言い放った。
刹那、白い棒が飛んできた
「あてっ!」
棒はザルガのデコにヒットし、そのまま床に落ちる
「何が、立っててやった。だ!元はと言えば、お前が遅刻したからだろうが」
白い棒。黒板に白い字を書く、チョークを投げた男が、ザルガに向かって怒鳴る
「あー、もう。ダンクよぉ、シンドイから、説教はパス!」
チョークを拾い上げ、ザルガはダンクにチョークを投げ返す
「おい、目上の人には、敬語を使えと言ったはずだが?」
「……目上?」
ザルガはしゃがみ、ダンクを見上げる
「おー。確かに、目は上だ――」
ザルガが笑った瞬間、ダンクの蹴りが、ザルガに命中する
「少しは反省しろ!不良め」
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