最初の目的

6/17
前へ
/453ページ
次へ
「相変わらず、滅茶苦茶な奴だな。ザルガ」 ベルクは立ち上がる 秀才ベルク。 かつては、才能が無いと言われ、落ちこぼれと呼ばれた存在であったが、たぐいまれない努力で、反ギルド組織、レジスタンスの幹部になった男 「無茶苦茶?俺なんかが無茶苦茶じゃあ、お前は奇想天外だろ?」 ザルガは笑う。 ベルクはそれを見て、ため息をつく 「はぁ……。まったく、一年経てば、遅刻癖ぐらいは治ると思ったんだけどな」 「あぁ、無理無理。うちの家系は、全員睡魔に弱いから」 まったく威張れることでは無いのだが、ザルガは胸を張りながら言う 「威張るな。今の一言は、お前の一族がだらしないと言っているんだぞ?」 「いや、だって。事実だし」 ザルガは手を振りながら、欠伸をする
/453ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12298人が本棚に入れています
本棚に追加