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「マジでガッツあるな、気に入ったぜ」
月光水を使い開けた扉の先にいたのは、あの黒騎士だった。
彼はダンテのほうを振り返った。
「掃き溜めにはもったいないくらいだ」
ダンテの軽口に、騎士は低く笑い声をあげる。
彼は腰に提げた身の丈もある剣を抜き、二、三度振るい、右側に突き立てた。
途端に、騎士は青いオーラに包まれる。
オーラが収まった時、ダンテの前には先程とは違う雰囲気の騎士が立っていた。
兜は取り払われ、黒騎士ネロ・アンジェロの素顔がうかがえる。
その顔を見た時、ダンテは驚愕する。
━━馬鹿な……!!
後ろになでた銀髪、何より自分と同じ顔。
その瞬間、全ての謎が解けた。アミュレットを見たときの反応、同じ剣技。
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