the twin sons of dark knight

2/3
前へ
/18ページ
次へ
 流れる激流の中、ダンテとバージルは立っていた。  激しい剣戟の末に勝利したのはダンテだった。  バージルはダンテの最後の一撃を受け、フォースエッジを取り落とす。  その傍らに彼のアミュレットが落ち、流れて行きそうなそれを急いで拾い上げた。 「これは、俺のものだ。真のスパーダの後継者である、俺の」  そう言いながらバージルは後退り、断崖の端に立つ。  ダンテはバージルによる。  シャキィィン  喉元に閻魔刀の切っ先が突きつけられる。 「行け、魔界に飲まれたくはあるまい。俺はここでいい」  バージルの身体が後ろに傾く。 「親父の故郷である魔界で」  ダンテは手を伸ばす。が、その手は届かず、バージルはその手を斬った。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加