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「おい、そこのそなた」
「……………」
「おい、お前の事だ」
俺は周りを見渡して見るが周りには人が誰もいないと思い俺の事だと思った
「なに???」
「なぜ無視したのだ!」
いや、名前も呼ばないし初対面の相手をお前やそなた呼ばわりされても判らんだろ
それに俺はまだ小学三年だ。知らない人には付いて行っちゃダメだと教えてもらっている
「いや、気付かなかった」
「……まあいい、ところで、そなたの持っているそれはなんだ?」
と俺が肩に背負っている細長い袋に指差してきた
「これの事?」
うん、と頷く
「これは剣袋だよ」
「剣袋???」
「竹刀や木刀をしまうものだよ」
「ふむ、と言う事はそなたはその様な遊びが得意なのか?」
「まあ、得意かどうかは判らないけど好きだよ」
「なるほど。なら、そなたよ、明日の朝10時にここで待っててくれないか?」
「まあ、明日は稽古はないからいいよ」
「うむ、ならばここにそれも持ってだぞ」
と剣袋を指して去って行った
「……不思議な子だな~…」
彼女は茶色いの長くて綺麗な髪の色をした俺と同じくらいの年の女の子だった
これが俺と彼女の出会い……
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