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「………遅い」
燕はかれこれ30分は待っている。と言っても今は10時15分だが
「すまぬ、遅れた」
そこに待たせた張本人が現れた
「まあいいけど、何するの?」
「うむ、ちょっと私に付いてくるのだ」
後ろを歩いて行く燕である
「な…なな…で…でかい」
「ふふ、父様が私のために作ってくれたスポーツ場だ。まぁ一般貸出もしてるがな」
「……それでこんなところでなにするの?」
「そなたは馬鹿か?。スポーツ場なのだからスポーツに決まっておろう」
「………………」
「その竹刀と言うので遊ぶのだ」
「君…剣道…って言うか剣術できるの?」
「けんみち?」
「けんどう!」
「まあ、とにかく教えてくれ」
「はぁ…………」
断片的に教えただけだったが飲み込みが早く大抵の技を覚えた
「剣道とやらわ面白いのだ」
時間を忘れ二人で楽しんだ頃にはすでに日は傾いていた
「あはは。これは楽しいのだ」
「君は飲み込みが早いからね。だから俺も楽しい」
「そうか、ならよかった。ところで、明日も教えてもらっていいか?」
「午後からになるけどいいかな?」
「うむ。もちろんだ」
「じゃあ、いいよ。ところで質問していいかな?」
「うむ。そなたなら特別にゆるしてやろう」
口を開く燕である
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