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ある日、食費の2000円を握り締めて、洋服を見に行きました。というより試着をしに行きました。
買いませんけど。
ひゃっほーい♪今日はどの店員さんをチャカそうかな、うっほほーい♪
断じて酔ってはいなくて、しらふもしらふ、できすぎ君ぐらい大マジメです。
鹿児島中央駅に隣接するアミュプラザ。割とハイセンスな商品を取り揃えるショップがいっぱいです。
さあ、最初の店です。
カッコいいJKT(女子高生たまらない、の略)見つけました。ジャケットのことですね。
価格見たら3まん5てんえんだって。
店員さん、これ値札の桁、間違ってますよ?
そこを2000円でどうにか。
(それかセレクトショップしまむらで買った私の一張羅のシャツと取りかえる方向で)
とか思ってたら、暇をもてあましてそうな店員さんが爽やかに絡んできました。
俺のほうが爽やかなんだよ、と対抗意識を燃やしながら外づらはニコニコしてました。
その店員さんが、いやその熱視線やめないとその熱で服に穴が開くわ!ってぐらい僕の服装を見てきます。
私のジーンズに穴が開いてるのは店員の熱視線のせいだ、とか頭の中で楽しい時間を過ごしていたら、なんか店員さんが変なことを言ってきました。アウターの黒と赤、どちらが好みか聞かれた。
「赤です」
(興味ねえよ)
「じゃあこっちキープしておきますね」
(ん?キープ?)
次の商品を見る。
「これいくらだと思います?」
僕「う~ん、14000円」
「お、いいとこ!12800円です。そんなに高くないでしょ?」
「(商品の割りに)高くない」
「いっちゃいますか?♪」
(は?いっちゃいますかって、これ高くないから買っちゃえばってこと?ウザッ!)
(お前が逝け!3まん5てんえんのジャケットに包まれて幸せそうに逝け!)
うぉぉぉおお!
叫びてぇ!叫びてぇ!
お前が逝っちゃえ!と。お前チョコレートになっちゃえ!と。
「いっちゃいますか」って、一歩を踏み出せない少年の背中を押してるつもりすか?
貧乏な僕は、崖っぷちギリギリで後ろから背中押されてる気分なんすけど!
もう今にも息絶えそうな気分なんすけど!
うぉぉおお!この店員に、奨学金の連帯保証人になってもらいてぇー!
この店員と組み体操のサボテンしてぇー!
って思いながら、JKT(女子高生食べたい、の略)を試着だけして爽やかにそのショップを後にしました。
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