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さて、次の店でチャカしましょう。当時新しくできたお兄系と呼ばれる服を売っている店です。
テンションの高い小3のガキみたいな勢いで店員が寄ってきます。見た感じ同い年な感じですが、話してチョットして違和感。
僕「このジーパンいいすね」
「でしょぉー?カッコイイでしょ」
え、タメ語?この接客は東京スタイル?まだ初対面だよね?あんた誰?私も誰?ここはドコ?
いやいや普通接客って敬語からじゃん。まず丁寧に話して、少しずつ打ち解けたら冗談言って、そしてようやくタメ語でしょ?
なにこの店員、キックオフと同時にシュート打っちゃいましたみたいな。ラブホ入った瞬間に「もう我慢できないよ」的な接客。
初対面でタメ語が許されるのはダウンタウン浜田さんとクラウザーさんだけなんだよ。
いや、もしかしたらこの非日常感がたまらないという、コアなお客さまへ的を絞った彼独自の接客なのだろうか。
しかしこの若者、僕の苦笑いに気づかないんだこれが。
苦虫っつーかフナムシかカメムシでも噛み潰したような顔してんだからよく見て!
いたたまれない感溢れてるでしょう!
こちとら、いいジーパン見つけちまって動けねぇんだよ!
あっち行けよ!
「穴の空き具合がいいよね~」
って、穴が空いてるのはお前の目だろうが、このふし穴が!
店員は続けて言います。
「この店ヒットすか?
ヒットすか?」
って
お前の頭部をホームランすっぞ。
まじ空気読めよ
このオタンコナス!
しじみ汁野郎!
ときめきサマーセールボーイ!
まぁでもなんか必死だから許すけど。
「せっかくだから
試着してみます?」
(しねぇよっ!あっ、いや、するする。3回ぐらいする)
でもあんま私のテンションあげないでください。
「あら、お上手なんだから。じゃあこれ頂きます」って、なるんで。
「最終的には、2000円でどうにか」ってなるんで。
「そこをなんとか」ってなるんで。
って思いながら、割と店員そっちのけでジーンズ見てニヤニヤする自分。
マジきもい。
けど、自分大好き!!
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