リミットⅠ

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いつも転校生とか言われると、男なら少しくらい、期待が沸き上がる。 が、そんな事では、この世界では生きてはいけない。 現実はとても厳しい。 それを一番知っているのは、俺であろう… これまでの経験でわかる… 俺は、一応聞いてみた! 「その転校生って…男?女?」 その質問に崇秀はクスリと笑うと… 「さぁ…男なら入部させてみる?」 「そうだな~」 「もっぱら、女の子希望って顔してるけどね。」 「俺は、期待してないよ。なんにも…」 「そうだよね…」 と、崇秀は俺を見透かした態度で見つめていた… 俺たちは校舎から、階段を降りて…教室へと向かった… 俺たちの部活の事を少しだけ説明すると、この学校では、必ず何らかの部に所属しなければならない。 それで、やる気のない俺は自分達で部活を作ってしまった… その名は… 『雑学研究部』 …ハッキリ言って…やる事は基本的に存在しないが、この手段を取るしかなかったのだ。 他にもそんな事をやってる奴等は少しばかりいる。 それが…少しだけありがたい。 そんな部活である。 そして…俺が部長で、崇秀が副部長なのだ…
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