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いつも転校生とか言われると、男なら少しくらい、期待が沸き上がる。
が、そんな事では、この世界では生きてはいけない。
現実はとても厳しい。
それを一番知っているのは、俺であろう…
これまでの経験でわかる…
俺は、一応聞いてみた!
「その転校生って…男?女?」
その質問に崇秀はクスリと笑うと…
「さぁ…男なら入部させてみる?」
「そうだな~」
「もっぱら、女の子希望って顔してるけどね。」
「俺は、期待してないよ。なんにも…」
「そうだよね…」
と、崇秀は俺を見透かした態度で見つめていた…
俺たちは校舎から、階段を降りて…教室へと向かった…
俺たちの部活の事を少しだけ説明すると、この学校では、必ず何らかの部に所属しなければならない。
それで、やる気のない俺は自分達で部活を作ってしまった…
その名は…
『雑学研究部』
…ハッキリ言って…やる事は基本的に存在しないが、この手段を取るしかなかったのだ。
他にもそんな事をやってる奴等は少しばかりいる。
それが…少しだけありがたい。
そんな部活である。
そして…俺が部長で、崇秀が副部長なのだ…
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