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お父さんが突然、消えてしまったかのように、ベッドの凹みもそのままで、私はそれを見ていると、本当にお父さんが消えてしまったように感じ、不安になった。
5分ぐらい待っていたけど、お父さんは戻ってこず、私の不安はどんどんと膨らんでしまった。
私は病室を出て、お父さんを捜した。
最初に捜した中庭のベンチにお父さんは座っていた。
私は同じベンチに、何も言わずに座った。
お父さんは私の姿をちらっと見て、恥ずかしそうに鼻の頭をかきながら、謝ってくれた。
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