69人が本棚に入れています
本棚に追加
私はもっと緊張するかと思ったけど、意外に落ち着いていて、周りを見渡す余裕があった。
私の後ろで誰かが鼻をすする音が聞こえてきた。
私の親族側の席だから、きっと涙もろい信子おばさんが、もう我慢出来なかったんだろう。
賢太郎が緊張してくれている事も、信子おばさんが感激してくれているのも、私にはこの結婚式を喜んでくれているとわかって、すごく嬉しくなった。
神父さんに促されるように、私と賢太郎は二人で誓いの言葉を言い、向き合った。
最初のコメントを投稿しよう!