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「なんだよ!! 何処だよ、ここは!?」
自分が居たはずのファミレスが、気がついたらどこかの貴族が住むような一室に変わり、敬太は思わず尻餅をつく。
手に触れた絨毯はとても柔らかく、これが夢でない事を語っていた。
『ふう、これで少しは話を信じるか?』
男は笑いながらスーツを掃い、敬太に話しかける。
「あんた、まさか本当に・・・」
怯えた顔で男を見上げながら、敬太はようやく男の正体を理解した。
そんな敬太を見た男はとても満足そうに笑った後に、初めて会った時と同じように敬太の目の前に手を差し出して、こう言った。
『この世界の王にならないか?』
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