闘いと約束

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それから、優人の看病をしながら暇さえあれば歌を作ったりレコード会社にデモテープを送ったりした。 だけど、ことごとく断られた。 簡単に叶わない夢に、焦りさえ覚えたが、私は逃げなかった。 逃げたくなかった。 「あ~!また不採用通知!!」 「どうしたの?あきは」 お母さんだ。 急な大声に驚いたのか、ベランダからリビングに顔を出した。
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