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「この場所はいかが?」
高い空を、少年は見上げる。
ぐんと遠い空も、吹き抜ける涼しい風も、ふかふかのクローバーの地面も、彼は全て素晴らしく心地良いと感じていた。
「気持ち良い。どこなのかはわからないけど」
「ここがどこかは問題ではないの。今、この場所に対して何らかの感想を持っているのなら、それで」
言いながら、また少女はクローバーをきゅっ、きゅっ、と鳴らして、一歩、一歩、少年に向かって歩き始めた。
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