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眉をよせながら歩くサトシの隣りにいるピカチュウは機嫌が良いのかニコニコとしながら歩いていた。
「…ピカチュウ、お前はポケモンなんだからボールに入るのが普通だろー」
「ピーカチュウ」
腰からボールを取り出しピカチュウに見せるがピカチュウはそれを横目で見ながら首をふった。
「もーっ…なんで入らないんだよ…」
「ピカ、ピカチュウ」
「…ポケモン語わかんないよ」
何かを伝えるピカチュウだが意味がわからない。サトシは溜め息を吐きながら見つけた切り株の上に腰掛けた。
「歩いて疲れただろ?おいでピカチュウ。ポケモンフードあるから」
「ピッカー♪」
切り株の上に座るサトシの膝に乗りピカチュウが手をポケモンフードに向ける。それを笑いながら見つめサトシはリュックからポケモンフードを取り出しピカチュウに手渡した。
「ピッカチュウ♪」
「ピカチュウがフード食べてるあいだ…俺は図鑑調べようかなぁ」
ピカチュウを膝に乗せたままサトシが図鑑を手に取る。そしてパカッと開きボタンを押した。
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