358人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっとぉーっ!!」
「わぁあっ!!??」
「ピカ!?」
いきなり後ろから叫ばれサトシはピカチュウを抱き締めたまま前に倒れこんでしまった。
くるりと後ろを振り向けばそこにいたのは、オレンジの横髪をチョコンと縛りとても短いズボンをはいているサトシと同じぐらいの女の子だった。
「だ、誰…?」
「とぼけるんじゃないわよ!!アンタ、マサラタウン出身でしょ」
「そうだけど…」
女の子がサトシに詰め寄るようにゆっくりと歩く。何がなんだかわからずサトシは首を傾げた。
「あたしのカバン!!返しなさいよっ」
「…カバン?」
カバンなんて取った覚えはない。サトシは眉をよせながらピカチュウをおろし前に倒れこんだせいで付いた草をパンパンと払った。
「カバンなんて知らないよ。俺はマサラ出身でも…今、マサラから出たばっかだし」
「じゃあなんであたしのカバンがマサラタウン出身の人に盗まれるのよっ」
「知らないよっ」
最初のコメントを投稿しよう!