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「いないんじゃよ」
「はいっ…へ?ぇえ!?」
自分の頬をかりかりと掻きながら博士が申し訳なさそうに笑う。サトシは脱力感からか情けない声を出した。
「うそ…」
「お前と、わしの孫のシゲル、それからダイスケ。三人と思って三匹用意していたんじゃがなぁ…届いたフシギダネが暴れて逃げ出したんじゃ」
「フシギダネ…俺のフシギダネ…」
今にも泣き出しそうな声で呟くサトシの肩を優しく叩きながら博士がパソコンのキーをカチリと叩く。すると触手がボールを持ちながら寄ってきた。
「…これ…」
「特別に用意したポケモンじゃ。シゲルにはゼニガメ、ダイスケにはヒトカゲ、そしてお前には…」
サトシがボールを受け取りピッとボタンを押す。赤い光に包まれ出てきたのは
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