初めてのポケモン

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博士の言葉に頷きながら投げたボールを手に取りピカチュウに向ける。そして「戻れ」と言おうとした瞬間、ピカチュウのしっぽでそれは弾かれた。 「へ?」 「ピカ」 唖然としながらもボールを拾いピカチュウに向ける。またしてもボールは弾かれた。 「戻れったら!」 「ピーカ」 「ピカチュウッ」 挙句の果てには自分が入るべきボールに乗って遊んでいる。サトシは目をパチクリとさせながら博士を見上げた。 「…ボールが嫌いみたいじゃの。乗るのは好きそうだが…」 「…っピカチュ~」 「ピカ♪」 前途多難である。 †††††
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