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「えー、では授業を始める。号令!」
という声が教室に響き、係が号令をする。
昼食の時間は終わり、眠たい午後の授業が始まったのだ。
「今日は復習だから分からない奴はよく聞くんだぞー」
そういって先生──竜牙達のクラスの担任、庵治マモリは黒板に文字を書きながら説明を始める。
女性ながら今日もビシッとスーツを身に纏い、よく通る声で話し始めた。
「この世界は四つの大陸に分かれており、それぞれに文明が違う。これには魔力が密接に関係しているんだ。
魔力には分類できる属性があり『火、風、水、土』と基本的にはこの四種類だ。簡単だろう?
そして、それぞれの大陸は奨励している魔力属性があり―
南の大陸ドラグラは火
西の大陸シガは風
東の大陸ウォルマーは水
北の大陸ダートは土だ。
魔力属性が大陸ごとに違うから文明が異なってくるんだこれが。
学年末試験に出るからなココ!」
えぇー!と不服そうな声が教室に響く。
勉強が出来ない竜牙もそろって反義の意を唱えた。
前の席からランドの軽い笑い声が聞こえてきて、竜牙も先生に気づかれないように笑う。
竜牙は南のドラグラ出身で、ランドは東のウォルマー出身。
ラージャは全ての大陸に囲まれているこのコーラル諸島の出身だ。
「ここまでで分からない奴はいるかー?」
マモリ先生は黒板に文字を書くのを止めて振り返り生徒を見渡す。
今日の授業は学年末試験の為の復習なのだ。
「大丈夫だな!」
マモリ先生は引き続き説明を続けた。
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