勇者育成学校

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† そしてクラスメイト全員が雷に倒れるという大事件があったその日の放課後…… 竜牙は何故か担任の庵治マモリ先生に呼び出されて、進路相談室に向かう途中だった。 ランドが待ってようかと言ってきたが、待たせるのも悪いから先に寮に帰らせた。 ちなみに竜牙も寮暮らしで部屋はランドのとなりだ。 「えーと……進路相談室って何階だっけ?」 勇者育成学校はかなり広いため教室を覚えるだけでも大変だ。 ましてや竜牙は一年生(といっても残りあと二週間だが。) そのため、そんな竜牙には進路相談室なんてまだ縁がなかった。 なので現在、竜牙は道が分からず困っていた。 『おーい、竜牙!何やってるんだ早く来い!』 そんなこんなで数分迷子になっていると、どこからかマモリ先生の声が聞こえてきた。 これは風の中級魔法。 たしか発動者の声を風に乗せて飛ばす魔法……だったかな? こっちの声も風で拾って先生に聞こえるはずだ。 「すいませんマモリ先生~、完全に迷子です。探知魔法が使えればいいんですけど……」 『………』 するとマモリ先生は黙り込む。 竜牙は魔法が切れたのかと不振に思うが、すぐ声が聞こえてくる。 『実は今日呼び出したのはその魔法に関係があるんだ……』 「なんすか?」 『とりあえず進路相談室に来てくれ。そこで話す。』 「……分かりました。」 実際には何も分からないのだがとりあえず竜牙は案内されることには同意して、そう返し、マモリ先生の声に導かれて進路相談室に向かった。
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